雑司が谷鬼子母神のお参りみやげとして江戸時代からあるミミズクという鳥の形をした昔ながらのおもちゃです。ススキという植物の穂を 20 本ほど束ねて作り、笹にぶら下げて飾るものです。ススキミミズクにはこんなお話があります。むかしむかし、貧乏なおうちにやさしい女の子とお母さんが暮らしていました。お母さんは病気でずっと寝込んでいます。女の子はお母さんの病気が治るように、毎晩、鬼子母神堂へお参りをしていました。ある日、女の子はいつものようにお参りをしていましたが、疲れてお堂で眠ってしまいました。すると、夢の中に鬼子母神様が出てきて言いました。「ススキでミミズクを作ってお堂の前で売りなさい」と女の子は神様の言ったことを守り、ススキミミズクを作ってお堂の前で売りました。するとススキミミズクは大人気となり、たくさん売れました。女の子はそのお金でお母さんに薬を買いました。それから、お母さんの病気は治り、女の子とお母さんはずっと幸せに暮らしました。あなたも、女の子のように家族や友達が困っていたら、やさしく助けてあげましょうね。きっとみんなが幸せになりますよ。