池袋駅からグリーン大通りの右手の方に5分くらい歩くと、南池袋公園があります。このあたりは東武鉄道を作った根津嘉一郎の土地で、「根津山」と呼ばれていました。1945年4月の空襲では多くの人がこの雑木林に救われましたが、亡くなった方は一時的にここに葬られました。1951年、ここに雑司ヶ谷公園が作られ、1966年に名前が南池袋公園に変わりました。このあたりではたくさんの生き物が暮らしていましたが、戦後多くの緑が失われ、多くの生き物が姿を消しました。
南池袋公園は、ここにもともとあった植物やもともと住んでいた生き物を戻す環境を作っています。地下鉄有楽町線の工事の時にケヤキやソメイヨシノが植えられるなど整備が進み、2014年には地下に変電所と駐輪場が作られ、2016年には公園全体が新しく生まれ変わりました。ここには2,500本の草木が植えられ、たくさんの人が芝生やカフェレストランなどを楽しんでいます。
また、火災がひろがるのを防いだり、猛暑の日には気温を下げcというようにいろいろな役割を果たすことができます。地震などの災害があれば、家に帰れない人が集まる場所にもなります。どんな植物にどんな生き物が集まるのか、公園の中にある環境サインをめぐりながら探してみましょう。