大塚駅南口を降りて、サンモール大塚商店街を少し歩くと、右手に天祖神社があります。
天祖神社は、昔の巣鴨村の鎮守の神さまで、鎌倉時代の末に、領主の豊島氏が伊勢(現在の三重県)の皇大神宮の神さまをお迎えしたのが始まりです。昔の巣鴨村は、今の巣鴨、西巣鴨、北大塚、南大塚、東池袋2~5丁目、上池袋1丁目に辺ります。
神道を仏教から独立させた神仏分離令によって、1873(明治6)年に天祖神社と名前が変わるまでは、神明社、神明宮と呼ばれていました。江戸時代には十羅刹女堂も境内に祀られていました。十羅刹女とは、仏教のお経の一つである『法華経』を守る10人の女性の神さまのことです。
ご祭神は、天照大御神で、皇室の御先祖にあたられ、最も尊い神さまであり、日本人の総氏神さまと言われています。例大祭は毎年9月17日で、お神輿や山車が繰り出されます。境内の鳥居の横には、お乳を与えている子育て狛犬があります。また、境内には2本の大銀杏が聳えて「夫婦銀杏」と呼ばれています。仲良く雄木と雌木が対となっています。まさに、読み札のように天祖神社には家族愛の世界が広がっています。
参考資料
神社について