推理小説家の江戸川乱歩(1894~1965)が住んでいた古い住宅は、立教大学が管理する「旧江戸川乱歩邸」となっています。2006年に江戸川乱歩記念大衆文化研究センターが設立されました。旧宅にある土蔵(土や漆喰で塗った倉庫)は豊島区指定有形文化財に指定されています。土蔵の中には乱歩が集めた書籍が沢山あります。
江戸川乱歩の名前は、『モルグ街の殺人』『黄金虫』などで有名なアメリカの小説家エドガー・アラン・ポーの名前をもじったものです。
乱歩が1937(昭和12)年に書いた『少年探偵団』が、1960(昭和35)年から1963(昭和38)にテレビ放映されました。明智小五郎と小林少年ら少年探偵団が、怪人二十面相と対決する物語です。その頃のこどもたちは、「ぼ、ぼ、ぼくらは少年探偵団」と声高らかに、主題歌を歌っていました。なお、江戸川乱歩の功績を讃えて、優れた推理小説に授与される江戸川乱歩賞があります。
参考資料 立教大学ホームページ
大衆文化研究センター(旧江戸川乱歩邸)
写真提供 立教大学